立場や環境にしばられない
新しい学びのスタイルを創造する

武田塾ひきこもり

研究プログラム

研究プログラム
実施中!

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「日本初の授業をしない塾」として独自の個別指導を行う武田塾を運営・統括する株式会社A.verは、ひきこもり・不登校の若者の自学自習を通じた新しい独学モデルを検証する、学習研究プログラムを行っています。
2018年度からはA.verと慶應義塾大学SFC研究所で共同研究を行い、初年度は新しい独学モデルの検証に向けた基礎調査を始め、2019年度には数名のひきこもり・不登校の若者に協力をしていただくことで、モデル構築に向けた実践的な研究をすすめてきました。
さまざまな事情で学習環境や方法に悩んでいる方々に参考にしていただきたく、これまで研究プログラムによって明らかになってきたこと・モデル化できてきたことを、発表・報告していきます。

新しい学びのスタイルを模索する

「集団授業」の非効率さを指摘し、個別の学習ルートを用いた自学自習の重要性を訴えてきた武田塾には、学校や塾に通えない・通いたくないという受験生からの相談が増えてきており、アドバイスしてきました。
しかし、対面の個別指導をまったく行わない独学の場合には学習の進捗に大きな個人差が生じることが分かり、「ひきこもり」と呼ばれる状態の受験生でも自宅にいながら最小限のネット指導等で独学が可能になる新しい学習モデルをつくりたいと考えるようになりました。

この取り組みは、単にひきこもり・不登校と言われている若者の支援を目的にしたものではありません。社会環境は激しく変化し、学校や教育のあり方も多様化しています。さらに、オンライン化がすすみ、これまでの常識にしばられない新しい学びのスタイルが生まれてきます。これまでは不利だと言われていた立場や環境からも、それぞれに合ったスタイルで自由に学び続けることができるようになるはずです。この研究プログラムでは、その最前線を模索していきたいと考えています。

慶應義塾大学SFC研究所と共同研究

2018年度から慶應義塾大学SFC研究所と共同研究をはじめ、初年度はその基礎調査として、個別指導におけるコミュニケーションの効果に注目し、在宅での継続的な自学自習に必要なコツ(パ ターン)の抽出を試みました。
その結果、必要な教科学習を効果的に一人ですすめていくには、自分の弱点や、ペース配分、理解度・定着率を客観的に把握することが必要であり、個別指導では講師がその重要な手助けをすることで学習効率や意欲を高めていることが分かってきました。

2019年度の「ひきこもりのための創造的独学モデル研究」では、研究協力者としてひきこもり・不登校の若者にプログラムに参加していただき、2018年度の基礎調査で抽出したパターンをもとに作成した独学をサポートする「勉強フォーム」を提供し、実践検証を行いました。
研究体制:慶應義塾大学SFC研究所(ゆるいコミュニケーション・ラボ)との共同研究
研究代表者:上席所員(常勤)加藤文俊(環境情報学部 教授)
研究メンバー:若新雄純(政策・メディア研究科 特任准教授)、木村紀彦(上席所員)

研究プログラム概要

ひきこもり・不登校状態だが大学受験などのために在宅での自学自習を希望する若者7名に研究協力者として参加していただき、2019年10月から15週間の研究プログラムを実施・検証しました。

パターンリサーチ

本研究プログラムでは、モデル構築のために、よりよい実践をするための技術(コツ)を記述する方法である「パターン・ランゲージ」を用いた調査研究を行いました。

パターン・ランゲージは、「ある状況において生じやすい問題をどのように解決するとよいか」という「状況・問題・解決」の形式でコツが記述され、そのコツに名前(パターン名)がつけられるものであり、それをつくること、それを通じた調査のアプローチを本研究では「パターン・リサーチ」と呼んでいます。

既に2018年度の基礎調査で、本来であれば講師が対面で生徒に個別に指導している学習のコツを「勉強フォーム」としてパターン・ランゲージから学べるようにすることで、学校や塾に通えない学習者でも、自分の学習状況を自己認知(状況・問題の把握)し、どのようにそれを改善すればよいのかの方針を立てて独学ができるようになる(解決の把握)という仮設をもとに、検証をすすめました。

勉強フォーム

講師が普段は対面で指導している「勉強のコツ」を12のフォームにまとめ、自学自習をサポート。
日々の学習に合わせた各フォームの実践を確認・評価するワークを、
研究スタッフ指導のもと同じく15週間実施。

この実践検証により、「勉強フォーム」の習慣率(どんな勉強のコツをどれだけ身につけたか)と勉強の進捗率(どれだけ問題を正確に解けるようになったか)の関係性が明らかになりました。この考察をもとに、新しい学びのスタイル・独学モデルを体系化していきます。研究成果の詳細については、武田塾チャンネル(YouTubeでの動画配信)や成果報告イベントに順次発表していきます。

その他 お問合わせ窓口

武田塾(運営会社:株式会社A.ver)
所在地 : 東京都文京区本郷3丁目4-4 イワサ&Msビル2階

本研究プログラムに興味がある若者、学生、企業・団体の方、取材依頼、
その他ご意見やご質問等がある方はこちらからお問合せください。

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